広島城内戦争遺跡


 広島といえば、世界で初めての被爆都市として非常に有名ですが、平和公園
の北側に、広島城があります。ここには、日清戦争の際に大本営が置かれた
り、歩兵第十一聯隊、陸軍幼年学校等、非常に軍事色の強い場所です。


広島城天守閣と大本営跡


史蹟明治二十七八年戦役廣島大本営と書かれています。敗戦時に進駐軍の
眼を気にしたのでしょうか、コンクリートで塗りつぶされた跡が確認出来ます。こ
の石碑は、文部省が建てたものです。





 護国神社の前に、中国軍管区(第五師団)地下通信司令部跡があります。
散歩をしていたご老人(第五師団で軍人として勤務されていた)にお話しをうか
がったのですが、「原爆投下後、中に入れてくれと懇願したのですが、通信確
保のために入れてもらえず、この前で一夜を過ごしました。女学生が学徒動員
で沢山来ていたのですが、それは可愛そうでした。原爆は原爆ドームを狙った
と言いますが、軍事施設が固まっている広島城を狙ったものがそれたのだと思
う。」とおっしゃっていました。

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