西宮神社 開門神事 福男選び 


平成20年1月10日 未明 兵庫県西宮市の西宮神社(西宮えびす)の十日戎
開門神事福男選びに参加してきました。
後厄も開けたので、節目のため、そして居酒屋での話題のため・・・・笑。

午前3時30分起床、この日は平日のため、会社に行くための準備をして、250
ccのヤマハ マジエスティに乗って自宅を出発。まだ電車は走っていませんの
で、名神高速道路山崎インターから西宮まで・・・・。
「寒い!」全くのアホですね。

西宮神社到着は午前4時。あたりには数百人の人手と兵庫県警の警察官。
開門は午前6時ですが、あたりには、大学の野球部や陸上部のユニフォームの
学生が怪気炎を上げています。また、馬の仮面を被った若者や、マリリンモンロ
ーのコスプレのギャルもいます。(アタッシュケースを抱えて背広にネクタイ姿の
おっさんである私も、ある面で場違いなコスプレかもしれません。)

めざましテレビ等の全国ネットの朝のバラエティー番組の実況が始まり、雰囲気
は最高潮!
そして、午前6時のカウントダウン。

門が開いた!ウォー!

狭い門に多くの人間が一度に殺到するので、前方で人間将棋倒しが始まりま
す。

こっこっこけるー!

前方で二十名くらいの人間が折り重なっています。ふと見るとマリリンモンロー
のコスプレ姉ちゃんのパンストが破けてズタボロになっています。ギャーッという
悲鳴や危ない!止まれ!という制止の声が聞こえます。

分別のある大人の私は
当然・・・・









彼らを踏みつけて、
前に進みます。
人生は甘くありません。もし、そ
こで立ち止まっても、後ろから
どんどん押してくるので、何も
解決しません。

読者の皆さん、人間を踏むというのは、気持ちの悪いものですよ。
「人を踏み越える。」とは正にこのことですね。
踏んだ感触で再認識しましたが、人間は丸いのです。
そして起き上がる時は、頭を上げてくるのです。
後ろから踏み越える私は、膝でその頭を蹴飛ばし、アタッシュケースの角で叩
いてしまうのです。地獄の亡者が蜘蛛の糸わ取り合うのは、正にこのような有
様でしょうね。

何とか石畳の参道に出ると、勢い良く走り出せます。腹が出た中年の私も、こ
んなに走れるのかと思えるくらいに走れます。もしかしたら、ここ十年で最も早く
走っているのかもしれません。

また、前方で2名、転倒者がいます。神社の社務所の係員が、通せんぼで制止
しますが、止まれるはずがありません。誰かが、社務所の係員を突き飛ばして
います。警官が大声で何か怒鳴っていますが、誰も言うことを聞きません。

やがて90度に参道が右に曲がります。
ふと見ると、参道には多くの運動靴が落ちています。多分、かかとを踏まれるの
でしょうね。

今度は左に90度曲がると、本殿が見えてきましたるもう少しです。

やっと本殿に到着したところ、
上位3名の福男が社殿で祝福を受けています。


「ふっくおとこっ、ふっくおとこ
っ、ふっくおとこっ、」と福男コー
ルが止まりません。
約200メートル少しの距離で
すが、何とも言えない満足感と
高揚感が中年男の心身を包み
ます。

会社に行くため、社殿を後にしようとしましたが、身動きが出来ません。この日
の参加者は二千数百人とのことですが、多分私は二百番目くらいにいたので、
後ろからどんどん押してくるのです。
やっとのことで、社殿前から抜け出て、夜明けの名神高速道路を走り、無事出
勤です。


今年こそ、飛躍できますように・・・。

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