原付2種で行く秋田、岩手、宮城、山形、新潟、富山、石川、
福井ツーリング! @



 お盆休み3日目の2006年8月14日、午前5時30分。東北ツーリングに出
発。相棒は、ホンダ CB125T。かなり老朽化がすすみ、シートが劣化してビニ
ールテープで補強。
 バッテリーが上がり、エンジンがかからない。
ここで、押しがけのコツを伝授。先ずは、チョークをいっぱいに引きます。ギアは
ローでなくて2速に入れて、クラッチを切ってバイクを押す。勢いがついたところ
でクラッチをつなげば、だいたいエンジンはかかります。かかりにくい場合は、ク
ラッチをつないだまま、押し続けてみて下さい。
 
 大阪から京都市内を抜け、滋賀県琵琶湖の湖西を北上します。
原付2種はご存知のとおり、高速道路や自動車専用道路は走れません。
したがって、数年前から無料開放されている湖西道路は使えず、国道161号
線を使います。

 
火力発電所の隣にある福井県敦賀市の敦賀フェリーターミナルに到着したの
は、午前8時前。フェリー乗り込みは9時、出航は10時なので、乗船手続きをし
てコンビニに買出しに行きます。
駐車場でコーヒーを飲んでいると、軽自動車で来た若い女性2人が「みんな夏
休みでええなぁ。私らみたいな公務員は夏休みないもんねぇ。」とボヤいていま
す。私は「公務員はええなぁ。倒産無いもんねぇ。この公僕がぁ。」と心の中でボ
ヤいていました。
ツーリングでフェリーの順番を待つ時間っていいですね。他の人と旅行やバイク
の話をしたり・・・。

本日の走行 135キロ

 
新日本海フェリーの「あざれあ」に乗ります。
旅客定員926名、全長195.4メートル、総トン数 約20560トン
航海速力22.7ノット 車両積載台数 トラック/186台 乗用車/80台の大型船
で、「しらかば」とは姉妹船です。小さいながらもプールやサウナ、そして映画館
もついています。昨年、北海道ツーリングで利用した「はまなす」や「あかしあ」
より速度は劣りますが、1割5分くらい大型です。
新日本海フェリーの船のカラーリング、白地に青はいいですね。
発着場もどことも綺麗です。小樽には温泉まであるんですよ。

9時の乗船とともに、荷物を置いて風呂に入ります。
風呂で身体を洗っていると、チャリダーが15人くらい入ってきました。
彼らの日焼けした、若く逞しい身体が羨ましく感じました。(笑)

 

 
10時に出航したフェリー「あざれあ」は北海道の苫小牧に向かいます。
今回の乗船は、秋田港までですが、途中、新潟にも寄ります。
テレビを見ていると、なんと台風が日本に接近しています。なんということでしょ
う。こういう時はバイク旅行は困りますね。

 

 
船の中、退屈です。
寝台で、地図を見たり、文庫本を読んだりしますが、なかなか時間がつぶれま
せん。
船の旅の必需品、それはスリッパです。船内の売店で150円で売っています。
さすが、「あざれあ」は北海道行きで、売店には北海道を感じさせる品物が売っ
ています。石屋製菓の白い恋人や、北海道限定のキリン ガラナ。
しばしの北海道気分を味わいます。

白い恋人は、缶ジュースタイプもあります。飲んでみましたが、甘すぎて私の口
には合いませんでした。

キリン ガラナ、不思議な飲み物です。何故、北海道限定なのか、ネツトで検索
してみると、その昔、コーラが普及する前に、北海道でブレイクし、そのまま北
海道限定で売れ続けているそうです。なんか、エッチな通信販売に出てくるガラ
ナチョコレートを思い出すのは私だけではないでしょう。笑

 
2006年8月15日(火)午前5時50分 秋田港到着です。
フェリーの格納庫から出発し、先ずは男鹿半島を目指します。
ところが、バッテリーが弱く、またまたエンジンがかかりません。
フェリーを降りるタラップの坂道を利用して、押しがけをします。

秋田の第一印象は、北海道の苫小牧のような感じです。
道路の看板は、なまはげ一色ですね。


牡鹿半島を一周する道路は結構アップダウンが激しく、非力なCB125Tには
厳しい道でした。絶壁上を走る道から下を見下ろすと、身が縮みます。

しばらく走り、北緯40度線が通る入道崎に到着。
ドライブインで朝食をいただきます。
じゃっぱ汁は、味噌汁に黒そいが入った汁で、フェリーの中でカップラーメンば
かり食べていたので、心身に染み渡るような味でした。
食後は、みそたんぽを食べました。味噌たんぽとは、米を団子にして串に巻き
つけたきりたんぽを火で炙って味噌を塗ったものです。


 
牡鹿半島を一周する道路は結構アップダウンが激しく、非力なCB125Tには
厳しい道でした。絶壁上を走る道から下を見下ろすと、身が縮みます。

しばらく走り、北緯40度線が通る入道崎に到着。
ドライブインで朝食をいただきます。
じゃっぱ汁は、味噌汁に黒そいが入った汁で、フェリーの中でカップラーメンば
かり食べていたので、心身に染み渡るような味でした。
食後は、みそたんぽを食べました。味噌たんぽとは、米を団子にして串に巻き
つけたきりたんぽを火で炙って味噌を塗ったものです。


真山神社の鳥居をくぐり、なまはげ館を見学。
なまはげには、そのなりたちには諸説がありますが、男鹿地方に伝わる一種の
神であり、秋田県男鹿半島の各地区で、それぞれ異なるなまはげが大晦日の
夜に、桶と包丁を手に各家庭を訪問し、厄災を払います。



 
男鹿半島を抜けて、寒風山を登ります。
355メートルの休火山である寒風山の山頂は、緑の芝生に囲まれていて、八
郎潟の干拓地が見渡せます。

小学生の時に、「八郎」という秋田弁で書かれた物語を、国語の授業で習いま
した。八郎という大男は、大波を防ぐために、寒風山になったというお話しで
す。まさか、寒風山を訪れることがあるとは、30年前の小学生であった私には
想像もつかないことでした。

干拓地の有名所として、諫早、児島湾、巨椋池と見てきましたが、自然と闘う人
間の力の偉大さを感じます。

 

 
田沢湖を訪れる。
田沢湖は日本一深い湖で、最大深度は423.4メートル、神秘的な瑠璃色の水
をたたえていて、海水浴? 湖水浴?場もあります。その深さゆえ、冬でも凍り
ません。

金色の像は辰子姫で、田沢湖のシンボル。
美貌を誇る辰子は、美貌が衰えないように願掛けをし、お告げのあった泉水を
飲み、龍になって田沢湖で暮らすことになったそうです。

辰子姫の横には、浮木神社があり、その下にはウグイが群れていました。

 
今度は、岩手県を目指します。
途中、道の駅「雫石あねっこ」で休憩します。
クーラーの効いた休憩所では、テレビで高校野球を放送していました。

昼食がまだなのですが、レストランは満員です。
屋台で売っている、岩魚を買いました。
小300円、中400円、大500円。大を買いましたが、小を2つ買ったほうが良
かったですかねぇ。

バイクに戻ると、CBの隣にハーレーが駐まっていました。
ハーレーのポリスマン仕様です。ハーレー独特のエンジン音は、長距離ツーリン
グの華ですね。






岩手県雫石町にある小岩井農場は、岩手山の麓の広大な敷地で酪農や養鶏
を行っています。小岩井農場のバターやチーズ等の乳製品はお馴染みです
ね。そして、かの宮沢賢治も訪れました。
観光牧場であるまきば園は、夏休みの家族連れで満員。乳搾りの順番は60分
待ちでした。


岩手県といえば千昌男、千昌男といえば「北国の春」
「しらかば〜あおぞぉら」と口ずさみながら、バイクを走らせます。
ところが、意外に白樺の木は見かけません。
ジョーン シェパードはどうしているのでしょうね。

宮沢賢治の故郷である花巻を通過したのは17時。残念ながらパスします。


炎天下の激走で疲れが出たため。18時に健康ランド マイアミ健康センターに
ピットイン。お世辞にも綺麗な施設とは言えませんが、1泊2050円と格安で、
受付のお姉さんはびっくりするくらいの美人でした。笑

本日の走行 385キロ

トップへ
トップへ
戻る
戻る