ホンダ CB125Tで行く北海道ツーリング! B

8月16日
雨あがりの朝、5時半にテントを撤収し、キャンプ場を後にします。
昨晩はひどい目にあいましたが、なんとか、走れそうです。
昨夜は気がつきませんでしたが、隣は水族館と遊園地でした。
小さな観覧車がなんともいえず、良い雰囲気です。



出発後、また雨が激しくなります。
帯広の旧国鉄広尾線幸福駅跡に到着したのは、まだ7時前。


勿論、誰もいません。
トイレで洗面をしますが、手袋の中に水が浸入しており、指がふやけています。
また、寒さで指から湯気が出ています。


駅舎の中は名刺がいっぱいです。何故か、交通違反切符も目立ちます。
私も、名刺を一枚、貼っておきました。

雨宿りがてらに、駅舎でボーッと寝ていると、土産物屋が一件開きました。
お約束の、愛国から幸福行きの切符(若い人は知らないかなぁ)を買いました。
今年は、知床ブームと、愛・地球博がらみで、観光客が激減とのことでした。

続いて、愛国駅を訪れました。
こちらは、朝も早いのに、カップルでいっぱいです。
チョンガーの私は気後れ気味で、まともに写真もとれません。(笑)

そんななか、和泉ナンバー(大阪府の堺市等、泉州と呼ばれる南大阪地域の
ナンバーで、日本で最もガラが悪いと言われるナンバー、但し、北海道では認
知されていないらしい。)のホンダ ビートを発見。堺から来た若いカップルでし
た。



ホンダビートはピカピカです。彼氏の車への思い入れが伝わってきます。
なんと、1991年製。実は、私のCB125Tも1991年製。
一緒に記念写真を撮りました。




朝、7時半、雨の帯広市内を抜け、241号線を北上します。
楽しみにしていた帯広名物の豚丼は、どこも店が開いていませんでした。
上士幌の上空には、気球が浮いていましたが、カメラを準備しているうちに降下
してしまいました。

ナイタイ高原牧場は日本有数の規模を誇る大牧場です。標高350〜1000m
の高原に1700ha、約3000頭の牛が放牧されています。
広すぎて、他の牧場と違い、牛の密度が低く感じました。


名物のソフトクリームは、寒くて、とても食べる気にはなりませんでした。(笑)


ナイタイ高原牧場から国道273号線への戻り道、今朝、愛国駅で会ったホンダ
ビートのカップルとすれ違いました。手をふっていたのですが、気づいてくれたで
しょうか?

山道をCB125Tの非力なエンジンをブンブン言わせて登っていくと、こんな看板
がありました。

「ヒグマ出没多発地帯」・・・・・。
まあ、林道にでも入らない限り、大丈夫でしょうが。

糠平湖というダム湖のほとりで休憩していると、糠平湖に注ぐタウシュベツ川
に、旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ橋という産業遺跡があると聞き、糠平ダ
ムまで逆戻りして、林道に入りました。
先程のクマ出没注意の看板が頭をよぎります。

 
ホンダCB125Tはネイキッドのオンロードバイクで、ダートには向いていませ
ん。ダムに沿ったの断崖絶壁を走ります。路肩がゆるく、出来るだけ反対側を
走らないと、こんなところでずり落ちたら、先ず発見されないでしょう。私が死ん
だら、「平成36年まである住宅ローンは団体信用保険でチャラ。」「でも、死体
が見つからず、失踪扱いなら民法で7年は待たないとダメだったかなぁ。家族は
困るやろなぁ。」など、つまらないことが頭をよぎります。慎重に、慎重に走りま
すが、スタックしそうになったり、10キロ程度の道に1時間くらいかかりました。

 
ふと見ると、前方をキタキツネがヒョコヒョコ歩いています。脅かさないように、ゆ
っくりと近づき、写真を撮りました。

 
大雪山の麓、糠平湖というダム湖に注ぐタウシュベツ川に、今は廃線となった
旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ橋があります。
糠平湖が減水する1月から9月だけ姿を現す事から、幻の橋と言われているそ
うです。めがねのようなその形は、古代ローマ時代の水道橋を思わせます。長
い風雪水でコンクリートの表面が削られて、独特の雰囲気を醸し出しており、ま
た、背景の山の緑に溶け込んだその姿は、見る者を不思議な気持ちにさせま
す。
苦労して来た甲斐がありました。
ところが、私の来た道はすごく遠回りで、みんなが使っていた道は、路面もしっ
かりした道なのです。
 

国道273号線に戻り、三国峠を上って行きます。標高1139mは北海道で最も
高い峠越えになります。

いや、すごい風景です。一面に拡がる原生林。
空気が濃いように錯覚します。
一方で、汗をかきかき、坂道を上るチャリダー(自転車旅行者)を横目で見て、な
んとなく、申し訳ないような気持ちになりました。


三国峠の展望パーキングで休憩しました。
ハーレー等、数々のリッターオーバーバイクが停まっています。


上の写真は、スズキGSX−1300R、通称、隼(ハヤブサ)と呼ばれています。
最高速度は300キロを越えます。まさにモンスターマシン。
でも、私には、ヘッドライトが、おめ○に見えて仕方ないのです。(爆)

 
国道273号線を続いて北上。
層雲峡に至る。柱状の岩が道の両側にそそり立つ不思議な景観。
車もバイクもわき見運転しがちで、結構危険な道です。(笑)

夕方16時、北海道第2の都市、旭川に到着。
暑くて疲れており、ビジネスホテルに泊まろうかと考えるが、コンビニで冷たいフ
ルーツ牛乳を飲み、気を取り直して、花人街道と呼ばれる国道237号線を南に
向かって走る。

フラフラになりながら到着した美瑛の丘、無茶苦茶綺麗です。



美瑛の丘をゆっくりとバイクを走らせます。
セブンスターの木、親子の木、ケンとメリーの木、マイルドセブンの丘、ポテトの
丘。
正直、どの木がそうなのか判りません。(笑)
そして、綺麗な景色も、雑誌のようには写真に撮れません。誠に残念です。
 

今日は、美瑛のライダーハウス 蜂の宿に泊まることにしました。1泊500円。
 
美瑛には、かしわ園という有名なキャンプ場があったのですが、何ヶ月も連泊
する半ばホームレス化したライダーが多いことが問題となり、テントを張る場所
があまりありません。


私の泊まった建物以外に、列車の車両を使った寝場所もありますが、東大阪市
から来た小学生のチャリダー15人が宿泊していました。
洗濯機を借りて、Gパンやトレーナーを洗います。想像どおりドロドロです。(笑)
洗濯物を干して、オーナーに教えてもらった銭湯と食堂に向かうことにしまし
た。ライダーハウス蜂の宿のオーナーさんに案内された銭湯は普通の銭湯でし
た。考えたら、札幌以来4日ぶりの入浴です。(キタナイ!)

さっぱりした後は、これも案内されたカツ丼が旨いという富川食堂に行きます。

何の変哲もない食堂でしたが、出て来たカツの大きさに圧倒されました。

蜂の宿に戻ると、随分ライダーが増えていました。
ライダーハウスの宵の口は、どんな人が来るのかが楽しみなのです。
暗くなって随分してから、京都大学のチャリダー4人組がやってきました。
彼らの輝かしい未来に栄光あれ!
全員で15名くらいになりました。私を含めて、ちょっと年齢高め?のライダーだ
けで、ツーリング談義に花を咲かせ、楽しい夜をすごしました。

今日の走行370キロ

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