ホンダ CB125T で行く北海道ツーリング! @




平成16年8月11日

 仕事を終わらせて、帰宅後すぐに出発です。片道3時間かけて舞鶴の午前1
時発のフェリーへ急ぎます。フェリーは、新造船のあかしあ。6年前に行った時
は、30時間かかっていたのですが、現在では、快速を生かして20時間に短縮
です。巡航速度は約30ノット(約60キロ)、戦艦大和の最大速度が28ノットな
ので、いかに速いことか・・・・。

 しかし、道中は暇でした。船の中の食事は高いので、カップラーメンを持ち込
んだのですが、2食も続くと、胃がもちません。

 新日本海フェリーの「あかしあ」は、旅客定員320名、 全長224.5m、総トン
数16810トン、 車両積載台数 トラック158台、乗用車66台の大型船、同形
艦の「はまなす」は、社団法人日本船舶海洋工学会の「シップ・オブ・ザ・イヤー
‘04」を受賞した、最新鋭です。

 往路は、2等しかとれませんでしたが、結構快適でした。
 実は、私は船に酔うのです。これまで釣り船に3度乗って、3度ともつぶれた
ヘタレなのです。ですが、「あかしあ」はまさに大船。エンジンの振動以外のゆ
れはほとんどありません。
 ただ、手持ち無沙汰は、どうしようもありません。
 映画の上映や風呂、艦内散策では時間がつぶれません。
 持参した文庫本も2冊とも完読です。


 途中ですれ違った、新日本海フェリー「はまなす」の写真はお気に入りです。



北海道の小樽港到着は21時30分です。バイクより自動車が先に降ります。み
んな、心がはやるのか、エンジンをかけてみたりして待ちます。一際大きな音を
たてるのがハーレーです。北海道ツーリング中に感じたのは、ハーレー等、大
型車が多いこと、マジェスティのような大型スクーターは少ないことです。


今夜の宿は、北海道札幌市のホテル。といっても、健康保険で安く泊まれるの
です。荷物を置いて、シャワーを浴びた後は、早速、すすきのへ。ウエヘヘヘへ
へ。別に大人の夜の遊びをするわけではありません。ラーメン横丁でラーメンを
食べるのです。(笑)

ラーメン横丁の存在を知ったのは、もう30年くらい前で、少年ジャンプという週
間漫画に、包丁人味平という漫画を連載していました。主人公の塩見味平が、
ラーメンやカレーの味勝負をするという、グルメ漫画の走りです。
味平がラーメン合戦というイベントに飛び入り参加するのですが、札幌ラーメン
だけでなく、博多長浜、熊本、鹿児島などの今では誰もが知る、ご当地ラーメン
が続々と登場していました。


さて、花の金曜日ながら時間も遅かったのか、案外空いておりました。
私が寄った店は、包丁人味平にも登場したドラムカンスープの天鳳、なかなか
の味です。


8/13の朝6時にホテルをチェックアウト。
トホホ名所として名高い、時計台を見に行く。随分、もっと白いものをイメージし
ていたのですが、塗装の経年劣化か、排気ガスによるものか、随分汚れていま
した。高層ビルに囲まれ、かわいそうな気がするのは、私だけではないでしょ
う。


続いて、大倉山シャンツェを見学。ここを笠谷幸生や板垣宏志、秋元正博(古
い)が飛んだのかと感慨に浸る。

もともと、ジャンプ競技は、囚人を飛ばせて、無事に降りたら無罪という刑のひと
つから発祥したと聞きますが、納得です。


大阪に住む私にとって、トイレに暖房がついているのは、なるほどと感じます。


また、海水浴場があるのも意外ですね。


国道232号線天売街道を北に走ると、大きなプロペラが見えてきます。風力発
電の施設です。
1〜3基くらいなら関西でも時折見られますが、規模、大きさとも桁違いです。
アニメ映画 風の谷のナウシカ のような印象を受けました。



遅まきながら、私の旅の相棒を紹介します。

1991年式 ホンダ CB125T
昔は、ベンリイと呼ばれたバイクです。今でも、自動車教習所で小型2輪の実習
車として使われています。
16馬力と非力ではありますが、リッター30キロを超える燃費と14リットルタンク
による大航続力は、長距離ツーリングをする私にとって、頼もしいマシンです。
高速道路には乗れませんが、地道を走って、鹿児島まで往復2000キロを4日
で走ったこともあります。

通称名 CB125T
車名・型式 ホンダ・BC-JC06
全長×全幅×全高(m) 2.060×0.730×1.070
軸距(m) 1.350
最低地上高(m) 0.155
シート高(m) 0.770
車両重量(kg) 139
乗車定員(人) 2
最小回転半径(m) 2.0
エンジン型式 JC06E(空冷・4ストロークOHC・2気筒)
総排気量(cm3) 124
最高出力(kW[PS]/rpm) 11[15]/11,000
最大トルク(N・m/rpm) 10/8,500
燃料消費率(km/L) 48.2(60km/h定地走行テスト値)
キャブレター型式 VE26
始動方式 セルフ式
点火装置形式 CDI式マグネット点火
潤滑方式 圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L) 14
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式5段リターン
タイヤサイズ 前 3.00-18 47P
後 3.25-18 52P
ブレーキ形式 前 油圧式ディスク
後 機械式リーディングトレーリング


天売街道を北に向かって走っていると、右手に旧国鉄の廃線跡が見られます。
線路は廃物利用されてありませんが、鉄橋やトンネルが各所に残っています。


そして、いよいよオロロンライン道道106号線に突入です。幾多のバイク雑誌
のアンケートで、走りたい道のダントツ1位を獲得し続ける道です。右手にサロ
ベツ原野、左手に日本海。地平線と水平線が一度に見られ、何十キロも信号も
何もない直線道路です。
走っていると、宇宙に吸い込まれるような錯覚に陥ります。

オロロンラインを満喫した後、到着したのは稚内。
稚内港にある北防波堤ドームにテントを張って、野営することとします。

 
全長427メートル、高さ13.2メートル、コンクリート製で、70本の支柱は回廊のよ
うになっており、かっては、その前に線路が走っていました。
稚内駅前で盆踊りをやっていますが、延々とソーラン節です。河内音頭や江州
音頭はありません。ただ、ただ、ソーラン節が続きます。(笑)
以前、訪れた時に比べ、宿泊しているライダーが妙に少なく、また、風が強く
て、心細い夜を迎えます。残念ながら、ライダー同士でプチミーティングという雰
囲気ではありません。

 
近所のスーパーで購入した、ニシンやイカを使った地元のお惣菜をテントの中
で、地図を拡げて明日のルートを検討しながら、黙々と食べます。

本日の走行距離は、390キロでした。

トップへ
トップへ
戻る
戻る